<ディック東郷のワールドツアー第7戦>拝啓、マサ斎藤さん。ディック東郷は当たって砕けました。

2011年10月12日 13時24分


2011年10月7日。
EWP主催の『レスリングフェスティバル2011』レンズブルク大会に出場した。

先週、怪我をしたわき腹が完全に治ったわけではないが、痛み止めを飲めばやれると判断。

気合いを入れて会場に行ったのだが、まだ対戦カードが発表されていなかった。
開場時間になった頃、ようやくプロモーターがやって来て、持っている紙切れを俺に見せる。
そこには『Togo vs Finley』とあった。しかも、メインだ。何となく、そんな気がしていたが、俺にも心の準備ってものがある。なんか落ち着かない。ずっと控室の廊下を意味なくうろうろしていた。しかし、決まった以上はやるしかない。
出番まで、まだ時間があると思っていたが、気付くと次の試合だった。
珍しく緊張していた。腹をくくり、俺はリングに向かう。
マサ斎藤さんのゴーフォーブロック(当たって砕けろ)の精神だ。
ついに、リング上でフィンレーとご対面。すごい威圧感だった。
不気味な笑みを浮かべながら、こっちを見ている。
ダメだ、完全に飲まれている。
「よし、深呼吸しよう」
俺は、間合いを取って、自分のペースに持っていこうとした。

チャンスがあれば、がむしゃらに足を攻めた。パンチも何発かヒットした。しかし、実際はフィンレーの手のひらの上で転がされていただけだった。結局、セントーンはおろか、ペディグリーさえ、出せなかった。そして最後はツームストンパイルドライバーに沈んだ。強烈な一撃だった。悔しいが、わき腹の怪我がなくても完敗だっただろう。
こんな敗北感、初めてかもしれない。俺の気持ちと裏腹にバックステージでは、試合が好評価だった。

なんか複雑な気持ちになった…。

拝啓、マサ斎藤さん。
ディック東郷は当たって砕けました。