大日本プロレスのBJW認定デスマッチヘビー級王者・宮本裕向(32)が4日、“ハヤブサロード”の継承を誓った。

 この日、大日本道場で会見した宮本は、アブドーラ小林(38)とのV3戦(21日、神奈川・横浜文化体育館)の試合形式を「史上最大の作戦 戦闘陣地 愛してますコントラ愛してます デスマッチ」と発表した。小林の代名詞技「愛してますチョップ」(「愛してま~す」と叫んでからのブレーンチョップ)は宮本も使っているが、敗者は剥奪されることになる。

 本家は小林だが、宮本は「(小林欠場中に)人気を全国区にしたのはボク。それを分かってない」と一蹴し、王座死守を誓った。ベルトを死守しなければならない別の理由もある。宮本はノアの12・6有明コロシアム大会に出場し、その後もノアへの継続参戦が決まっている。

 脳裏をよぎるのはWMF時代の師、ハヤブサ(46)の姿だ。FMWのエースとして、全日本プロレスにも参戦した不死鳥は、メジャーとインディをまたにかけて大活躍した。「同じことをしているように感じている。先輩の背中をずっと見ていたんでしょうね。ハヤブサを超えたい。どんどんメジャーに進出したいです」。そのためには大日プロの“象徴”は不可欠なアイテムとなる。

「ノアにもベルトは持っていきます」と胸を張る宮本は、夢半ばで負傷したハヤブサの後ろ姿を追い続けていく。

 なお、勝者は1・2後楽園ホール大会で星野勘九郎(39)と防衛戦を行うことも決定した。