<ディック東郷のワールドツアー第6戦>ワールドツアーに暗雲

2011年10月03日 13時23分

2011年9月30日。
WXWオーバーハウゼン大会。

この日、俺は列車でブレーメンからエッセンへ向かう。
移動中、俺の頭の中でずっとあの曲が流れている。

そう!『世界の車窓から』だ(笑)

エッセン駅に到着するとWXWのスタッフがお出迎え。車で会場があるオーバーハウゼンへと移動。
会場に着くと、日本から遠征中の佐々木義人、宮本裕向がいた。
彼らはイギリスで試合をしてからドイツに入ったようだ。
控室に行くとマッチメイクが貼られていた。俺の試合は9試合中、8試合目だ。なんで、海外はこんなに試合数があるんだろうか!?試合は定刻通り19時ピッタリにスタート。リングアナウンサーがリングに登場しただけで、お客さんはやんやの大騒ぎ。
この団体は、今ドイツで最も勢いがある団体と言って良いだろう。

この日の俺の対戦相手はマイティー・スカール。

初めて聞く選手だ。まだ、若いがキャリア15年のベテラン選手らしい。試合は握手で始まり、クリーンな試合展開。俺は中々、自分のペースがつかめずにイラだっていた。試合中盤、場外に落とされセカンドロープをすり抜けてのトペコンを喰らう。この技は俺も使う事があるので、逃げ方は熟知していたつもりだった。しかし、お客さんがリングにかぶり付きで見ていた為、逃げ場がなかった。相手の全体重が俺の脇腹に乗る。その瞬間、激痛が走った。「やべー、折れたか?」そんな不安を抱きつつ、試合後半は痛みをこらえてファイト。結果は、ダイビングセントーンで勝ったが、納得いかない試合だった。なんていうか…自分の試合が出来なかった。しかも、試合中に肋骨を負傷。過去に何度も折ってる箇所だ。

試合後、プロモーターに病院へ行くように言われる。

深夜の病院、待合室には俺とプロモーターしかいないのに、何故か延々と待たされる。
言葉の壁に、無口な俺。ひたすら沈黙が続き、なんだか気まずい。
2時間後、ようやくドクター登場。
片言の日本語で、
『ハーイ♪オゲンキデスカ~!?』
((・・・元気じゃねーよ!))妙なハイテンションが苛立ちを誘う。
とりあえずレントゲンを撮ってもらう。結果は折れてはいないとの事。しかし、ヒビが入ってる可能性があるから、しばらく休むように言われた。

この先のワールドツアーに暗雲が立ち込める。

どうする俺!