「ニュー桜庭」が反撃開始 リーグ戦台風の目に

2014年11月29日 16時00分

後藤(左)に強烈な蹴りを叩き込んだ桜庭

 28日の新日本プロレス広島大会「ワールドタッグリーグ」Bブロック公式戦で、桜庭和志(45)、矢野通(36)組が後藤洋央紀(35)、柴田勝頼(35)組を破り初勝利を挙げた。桜庭は22日(日本時間23日)に米国でヘンゾ・グレイシー(47)とのグラップリングマッチに出場。帰国早々にキャリア初のタッグリーグ戦参戦という超ハード日程となったが、この日の勝利の裏にはヘンゾ戦で得た“収穫”があった。

 

 桜庭はこの日の公式戦で、2012年にともに新日プロ参戦を表明した柴田とプロレスのリングで初対決。緊張感あふれるグラウンドの攻防を繰り広げた。さらに首折り弾の誤爆で後藤が孤立すると、強烈なミドルキックで矢野の丸め込みをアシストし勝利に貢献した。

 

 桜庭は米国でヘンゾ戦に出場したため、新日プロのリーグ戦には前日(27日)の鳥取大会から合流。実力派チームから初勝利を挙げ星を五分に戻し、上昇気流に乗りそうな気配だ。桜庭は「日程的にきついですけど、なるべく勝ちを多くして。1試合1試合勝っていって、結果がついてくればいい」と腕をぶした。

 

 超過密日程の中で収穫もあった。「PRIDE10」(2000年8月)以来14年ぶりの再戦となったヘンゾとは20分時間切れ引き分け。桜庭は「力とか強かったですね。グラップリング(組み技)だったけど、やったのは楽しかった。やれるうちはやりたいですね」と振り返った。因縁のグレイシー一族との一戦は刺激になった。

 

 またこの試合では初めてラッシュガードを着用して試合に臨んだ。これは主に寝技の際のすり傷防止や滑り止めを目的とするもの。「前々から着ようとは思ってたんですけど。20分1本勝負だったので、汗でベチャベチャになるのが嫌なんで」。すると思いのほか好感触で、同じく長時間の試合が多いプロレスマッチでも有効と判断。今シリーズからコスチュームを変更する決断にいたった。

 

 一方で意外なことに、かつておどろおどろしいボディーペイントを施したプリンス・デヴィット(フィン・ベイラー)の姿も、ド派手なラッシュガード着用のヒントになったという。

 

 ヘンゾとの試合を機に手に入れた新兵器で“武装”し、得意の寝技がさらに強化された「ニュー桜庭」。矢野との異色コンビはリーグ戦の台風の目となりそうだ。