新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」が22日の東京・後楽園ホール大会で開幕する。全16チーム参加のリーグ戦を前に、なんともビミョーな空気を漂わせているのが天山広吉(43)、小島聡(44)の名コンビ「天コジ」だ。10月13日の両国大会で仲間割れして以来のぶっつけ参戦に、周囲はおろか天山本人でさえも困惑している。果たしてどうなるのか?

 豪華メンバーが揃った今回のリーグ戦には棚橋弘至(38)、ヨシタツ(37)の「ザ・ワールド」や、後藤洋央紀(35)、柴田勝頼(35)の同級生コンビが初出場。桜庭和志(45)、AJスタイルズ(36)といったビッグマッチ限定参戦選手もそれぞれ矢野通(36)、高橋裕二郎(33)をパートナーに従えてシリーズ参戦を果たす。

 そんな中、不穏な空気を漂わせているのが天コジだ。10月両国大会のNWAタッグ王座戦で小島のラリアートが天山に誤爆し王座転落。怒れる天山は「もう終わりやな。やってられるか」と、解散宣言までしていた。

 ところが、今回何事もなかったかのようにエントリーされている。人知れず和解していたのか? 実は全く違う。天山は「モヤモヤしてますよ。オフに一回道場で会ったんですけどね。こっちは気を使って『おう、コジ』って声かけたのに、ずっとヘラヘラしてましたからね。まさにツームストーン…」と、拭えぬ不信感を告白した。

 1998年の初結成から16年もコンビを組んでいて、たかがラリアート一発を根に持つ天山も天山だが、笑顔でごまかし謝ろうとしない小島も小島だ。2人は先シリーズ不参加だっただけに、リーグ戦はぶっつけ本番。天山は「出るからにはキッチリって思ってはいるけど、もし、またああいう展開(誤爆)になったら…。それこそリーグ戦の途中だろうが『やってられるか』ってなるかもしれない」。最悪の場合はコンビ解消による途中放棄もあり得るという。

 08年以来のリーグ戦制覇で名コンビ復活を証明したい天コジだが…。開幕前からこんな調子では先が思いやられる。