火の玉小僧こと菊地毅(49=フリー)が地元・仙台での「新旧ジュニア王者対決」に燃えている。

 現在、故郷の仙台に居を構える菊地は27日の全日本プロレス、仙台・宮城野区文化センター大会に参戦が決定。「実は宮城県で全日本に参戦するのは東日本大震災以降初めてなんです。あの日は石巻ですし屋にいた時、地震が起きた…」

 3・11震災当日、全日は石巻大会を予定しており、菊地は先乗りしていたスタッフとともに被災した。試合はもちろん中止。3年8か月ぶりにその無念を晴らしたいという。しかも今回は元世界ジュニア王者の金丸義信とシングル戦。一昨年V7を記録した金丸に対し、菊地は金丸がデビューした1996年7月に同王座を初戴冠。時空を超えた新旧王者の対決となる。

 現在は週2回、母校の仙台城南高校レスリング部に通い、後輩たちに交じって汗を流している。「体重は83キロまで落とした。80キロ台なんて学生時代以来ですよ。今後のチャンスにつながる試合をする」。地元で古巣全日マットに爪痕を残すつもりだ。