東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王者、山下実優(26)がエースの意地を見せた。

 26日の両国KFCホール大会ではV2戦で沙希様と対戦。握手から静かなスタートとなったが、強烈な左ミドルで先制する。

 さらにエプロンでダウンする挑戦者にたたみかけようと近寄ったが、これは罠だった。下から蹴りを食らい、山下は場外に転落。その後はお互いに一歩も譲らず。蹴りの応酬が続いた。

 沙希様の三角絞めで意識が遠のきながらも、最後はハイキックの相打ちから、すぐに立ち上がった王者はクラッシュラビットヒート(ランニングニー)で3カウントを奪った。

 試合後は「沙希様にはずっと負けていて初めて勝つことができた。やっぱり強いな、化け物かよと思った」と相手をたたえた上で「意地ですね。本当に負けたくなかった」と王者のプライドをのぞかせた。

 次なる目標にシングル最強を決めるトーナメント「東京プリンセスカップ」(8月14日、東京・後楽園ホール)を定めた山下は「トーナメントはかすりもしたことがないので、チャンピオンとして優勝したい」ときっぱり。シングル戦線の完全制圧を狙う。