新日本プロレス8日の大阪大会で柴田勝頼(34)とのV1戦に臨むIWGPインターコンチネンタル(IC)王者の中邑真輔(34)が、来年1月4日東京ドーム大会の青写真を明かした。

 犬猿の仲として知られる柴田との王座戦。G1公式戦で敗れた雪辱を狙い、挑戦者を指名した中邑からすれば“背水の陣”となる。2連敗となれば「『王者だから』というのは通用しなくなるし(負けたら)それ(リマッチ権限)がなくなるのは重々承知。ドームでの立ち位置も変わってくるでしょうしね」と不退転の覚悟で臨む。

 近2年のドーム大会ではIC王者としてIWGP戦とのダブルメーンに出撃し、今年の棚橋弘至(37)戦は最終試合の大役も務めた。昨年11月の大阪大会では棚橋を、一昨年の同大会では桜庭和志(45)を挑戦者に指名し、自らビッグカードを作り上げてきた自負がある。

 ところが今年は“切り札”になるはずの柴田戦をひと足早く切っている。そこで中邑は「手持ち(のカード)がないわけだから。『ワイルドカード』が出てきてくれないとって感じですよね。発想外のところがいい」と、V1成功後はドームの挑戦者を“公募”する構えを見せる。「(新日本の)台所事情を考えると、色の違うカード、別次元の試合がしたいね」と条件を提示した中邑の眼前に、刺激的挑戦者は果たして現れるのか――。