ゼロワンVSW―1全面対抗戦の3戦目(7日、東京・新宿フェイス)で「5対5綱引きマッチ」が行われ、田中将斗(41=ゼロワン)対KAI(31=W―1)の再戦が急きょ決定。田中がKAIを返り討ちにするとともに予告通りこの対抗戦を自身3連勝で終えた。

 これが綱引きマッチの醍醐味か。W―1両国大会(1日)で対戦した2人が、早くも第2ラウンドだ。試合が始まると、エルボーにチョップとほぼ打撃戦。ものの数分で、KAIの胸からは血がしたたり落ちた。

 田中はKAIの必殺技・LAT(変型ポールシフト)を食らい窮地に立つ場面もあったが、ラリアート合戦を制すとスライディングラリアートからのスライディングD。6日前と同じ技で完膚なきまでに叩き潰した。

 試合後、田中は「まさかこのタイミングでやるとは。新鮮味がない」とバッサリ。自身無傷の3連勝にも「当たり前」とさばさばした表情で振り返った。

 一方、W―1軍はこの敗戦を含め綱引きマッチを「2勝3敗」と負け越し。3連戦を通して勝ち越しは一日もなかった。この借りを返すには、今回欠場した武藤敬司(51)が重い腰を上げるしかない。