8日の新日本プロレス大阪・ボディメーカーコロシアム大会でNEVER無差別級王者・石井智宏(38)に挑戦する後藤洋央紀(35)が、真壁刀義(42)に“共闘”を要請した。

 後藤は高校時代の同級生・柴田勝頼(34)とのコンビ結成が原因となり、所属する新日本本隊と険悪な関係が続いた。だが、9月の神戸大会で柴田が棚橋弘至(37)と和解したことで事態が急転。現在は柴田とともに本隊と合流している。

 後藤が旗印として掲げる「革命」の第一歩は、これまで他ユニットにベルト独占を許してきた本隊の逆襲だ。いきなりのNEVER王座挑戦は願ってもないタイミングといえる。さらに後藤は「本隊として一丸でベルトを取りに行きたい。そのためにも、真壁さんにセコンドに就いてほしい。もし就いてくれるのであれば、これ以上ない力強い援軍になる」と、呼びかけた。

 2人は先シリーズまで抗争関係にあったが、そんなささいなことにとらわれないのが荒武者流。真壁はかつて石井と共闘していたこともあり、王者を知り尽くすセコンドが「最後の後押しをしてくれる」というわけだ。

 本来ならば一番まとまるべきはずが、なぜか長らくバラバラだった本隊。一致団結するのは今しかない。当初は全く具体性を持たなかった後藤の「革命」が、何やら現実味を帯びつつある。