ノア「グローバルリーグ戦」丸藤まさかのV戦線“脱落”

2014年11月05日 16時00分

森嶋(左)の急角度のバックドロップで真っ逆さまにマットに落下する丸藤

 GHC王者がV戦線からまさかの“脱落”だ。4日のノア「グローバルリーグ戦」(東京・後楽園ホール)のメーンイベント・Aブロック公式戦で、GHCヘビー級王者の丸藤正道(35)が“超危暴軍の首領”森嶋猛(36)に完敗を喫した。丸藤は残り2試合を連勝しても勝ち点「8」止まりで、Aブロック突破は絶望的に。大会前には全勝優勝を公言していた王者が屈辱を味わった。

 

 信じられない…。後楽園ホールが静寂に包まれた。

 

 試合は大半が森嶋のペースだった。序盤から場外&エプロンでケツ爆弾の波状攻撃。丸藤は蹴り技で突破口を開こうとするが、森嶋は体格差を生かし構うことなく押しまくる。さらにはハイキックまで食らわし蹴り技でもお株を奪ってみせた。

 

 その後も王者が半ば強引に繰り出した不知火、虎王(二段式ヒザ蹴り)でもフォールを許さず、「俺が田上」(変型ノド輪落とし)から急角度のバックドロップにつなぎ、3カウントを奪取。場外戦こそあったものの、超危暴軍の介入もなく実力での完全勝利と言っていい。

 

 試合後、マイクをとった拳王(29)は「今日、首領が勝ったということは、まだ優勝の可能性はゼロじゃないんだよ。このまま優勝するから楽しみにしておけ」と観客を挑発すると、バックステージでは森嶋が「優勝するのは俺だ。チャンピオンを倒してるんだ。いつ挑戦してもいいだろ?」とついでに王座挑戦まで猛アピール。今日の勝利は図に乗るには十分だったようだ。

 

 一方、憔悴しきった表情の丸藤は「なんて弱いチャンピオンなんだ。なんて日だ!」とつぶやくと控室へ。冷静にみれば両者とも2勝3敗の勝ち点「4」。どちらも優勝は絶望的な状況なのだが、これが失うものがある者とない者の差だろう。表情はあまりにも対照的だった。

 

 2010年から始まったこのリーグ戦は王者が優勝できない鬼門の大会。丸藤はあえて全勝Vを公言することで鬼門突破を狙ったが、逆に重圧となっているのか。敗戦ショックは今後に尾を引きそうだ。