電流爆破戦後に邪道・大仁田と帝王・高山まさかの合体

2014年11月05日 09時00分

爆破を受けた大仁田(右の奥)。その衝撃波で他の選手も吹き飛ばされた

 火の国が文字通り炎に包まれた。「火乃国大花火」(3日、グランメッセ熊本)で、ノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチが熊本初開催。6人タッグ戦は爆音とどろく壮絶な死闘となり、邪道・大仁田厚(57)組が帝王・高山善廣(48)組に勝利した。大仁田は試合後、新パートナーに高山を指名。逆にトリオを組んだ愛弟子の田中将斗(41)とドラゴンゲートの鷹木信悟(31)に対戦を要求した。邪道は還暦での引退を宣言しているが、ハチャメチャな“爆破人生”はまだまだ終わらない――。

 熊本初のノーロープ有刺鉄線電流爆破&トリプルサンダーバット電流爆破6人デスマッチに、大仁田は田中、鷹木を従えて高山、NOSAWA論外(37)、金村キンタロー(44)組と対戦。大観衆が見守るなか、想像以上の地獄絵図となった。

 最初に爆破の餌食となったのはデスマッチ初参戦の鷹木だ。高山にチョップを食らい、そのまま大クラッシュ。一瞬ですべてを燃やし尽くされたかのようにぐったりうなだれた姿に、女性ファンの悲鳴がこだました。

 ここから殺伐とした場外乱闘が繰り広げられ、会場は血の海に。リングに戻ると、田中が金村を巻き込む形で有刺鉄線に突入する“自爆テロ”を敢行し、大仁田も高山のキックで大噴火。さらには大仁田組の3人がまとめて金網地獄に捕まった。

 もはや瀕死の状態の大仁田に、高山は容赦ないサンダーバット攻撃。リング中央の邪道から激しく火花が噴き出す衝撃の光景が繰り広げられた。しかし、この攻撃により邪道軍が覚醒。田中と鷹木で高山を火の海に沈めると、最後は大仁田がサンダーファイヤーパワーボムで、NOSAWAを葬った。

 試合後、リング上で血まみれの大仁田は高山に「度胸と根性は認めた。タッグを組んでみないか」と呼びかけ、固い握手を交わした。帝王と邪道。まさかの電撃合体となったが、大仁田は「57歳になったが、還暦電流爆破はやろうと思っている。どこまで続けられるかはわからないけど、お前たちがいる限り、俺は絶対に死なん!」と絶叫し、リングを下りた。

 だが、邪道ぶりはここで終わらなかった。ともに戦った2人のパートナーに対し「申し訳ないけど、将来的にはあんた方と戦いたい。来年40周年の俺の対戦相手になってもらいたい」と対戦要求。田中は戸惑いながらも「組んで得られるものより、戦って得るもののほうが大きい」と師弟対決を即決した。

 左手甲を骨折した鷹木も「大仁田さんとはどうせならシングルで対戦したいという気持ちもあった」とし、今後の爆破マッチ参戦について「やれる用意があるということだけは言いたい。食わず嫌いは良くない」と前向きな姿勢を見せた。一瞬にして敵と味方を入れ替えるハチャメチャぶりこそ邪道の真骨頂。目標とする3年後の還暦デスマッチも、毒気たっぷりのままで果てるつもりだ。