デビュー30周年記念大会(1日、東京・両国国技館)で「WRESTLE―1チャンピオンシップ」第2代王者となった武藤敬司(51)の初防衛戦(12月22日、後楽園ホール)の相手が3日、真田聖也(26)に決まった。

 初代王者の河野真幸(34)から王座を奪取した武藤は試合直後から、真田、KAI(31)、征矢学(29)から対戦要求を受けていた。熟考の末に「大義名分がしっかりしていた」という真田を指名した。

 真田は9月のW―1初代王座決定トーナメント時は米国・TNA遠征のため参加していなかったが、W―1では河野とともに世代交代を訴えてきた。「武藤さんから(ベルトを)取るということに重みがある。W―1という団体が武藤さんのイメージになっているから、それを覆したい」と自信を見せた。

 一方、武藤は「若手に台頭してもらいたいという気持ちはあるが、そこに遠慮はない」と話した上で「王者になったからには、いかに『線』にしていかなきゃいけないか。今後は『王者武藤VSW―1の若手中心』。全員とやってやろうかな」と真田との防衛戦を制した後には、若手全選手との“総タイトルマッチ”の開催を示唆した。

 初防衛戦に向け「試合の翌日はオレの誕生日なので、52歳になっても王者でいたいね」と話すなど、後進に道を譲る気はないようだ。