女子プロレス界のカリスマ・長与千種(56)率いるマーベラスと、プロレス界の横綱こと里村明衣子(41)率いるセンダイガールズ(仙女)の全面対抗戦「GAEAISM」(13日、大田区総合体育館)が行われ、復活したガイアの看板王座AAAWシングル&タッグ王座、さらには怪物こと橋本千紘(28)が保持するワールドシングル&タッグをかけた全権争奪6人タッグイリミネーション戦は、仙女が快勝した。

 昨年4月から2度の延期の末、ようやく開催された大会メインでは桃野美桜(23)、門倉凛(28)、星月芽依(19)組と橋本、岩田美香(24)、DASH・チサコ(32)組が激突した。

 戦前までXとされた選手は直前の選抜でマーベラスが星月、仙女がチサコに決定。開始から桃野が橋本にモモ☆ラッチを仕掛ける。仙女は岩田が門倉に強烈なハイキックを見舞うも、門倉が逆打ちで岩田を最初に退場させた。

 直後にチサコは変型ドライバーで門倉を沈めるも、逆に桃野の高速エビ固めで3カウントを喫する。リング上は橋本と桃野、星月の1対2。ここで怪物はジャーマンから強烈な新技パワースラム一撃で星月を沈め、桃野との一騎打ちに持ち込む。

 桃野は意地だけの頭突き連打で反撃。橋本はパワーボムからジャーマン。桃野の空中ダイブを殺人パワースラムで返し、最後は垂直落下式オブライトで桃野を沈め、仙女が勝利して6本のベルトを手にした。

 試合後には右ヒザ負傷で長期欠場中のマーベラスの彩羽匠代表(28)がリングイン。「橋本選手おめでとうございます。彩羽匠、7月19日(後楽園ホール)で復帰します! この意味、分かりますよね?」と橋本に宣戦布告を放った。

 一方の橋本は桃野と門倉に対し「お前らと戦えて楽しかった。仙女の6月29日新潟でワールドタッグ王座戦やってやるよ!」と宣言。さらには彩羽に対しても「好き勝手は言わせない!」と対抗心を燃やしていた。

 マーベラス総帥の長与は「泣いた分だけマーベラスは強くなる。GAEAISMはトゥー・ビー・コンティニュード。終わりは始まり。ベルトも取りにいかないとね」と対抗戦継続を宣言。両軍の戦いは新章に突入する。