大仁田が五輪メダリストと組み有刺鉄線マッチ

2014年11月09日 18時04分

有刺鉄線の中で戦いを繰り広げる(右)から大仁田、後藤、タイトン、ベリチェフ

【タッグリーグ名勝負5選(5):邪道度No.1】

▽FMW・世界最強ストリートファイトタッグリーグ戦決勝戦(1992年12月7日、大阪府立体育会館)大仁田厚、グレゴリー・ベリチェフ組―ターザン後藤、ビッグ・タイトン組戦

 年末を彩るタッグリーグ戦でひときわ異色を放ったのが、このリーグ戦だ。当時猛威を振るったインディの雄・FMWが史上初めてデスマッチでのタッグリーグ戦(現在は大日本プロレスが継承)を開催し、決勝戦は「有刺鉄線バリケードマットデスマッチ」として行われたのだ。

 前年度にはこれまた史上初の「世界最強総合格闘技タッグリーグ戦」を開催。世界中の怪しい格闘家を集結させた。大仁田のパートナーはソウル五輪柔道95キロ超級銅メダリストのグレゴリー・ベリチェフ(ソビエト)。無敵を誇った大仁田組と後藤、タイトン組の決勝戦には5677人の観衆が詰め掛けた。

 6度も有刺鉄線に叩きつけられた大仁田は血まみれになりながらサンダーファイヤーで反撃。最後はベリチェフがタイトンをパワーボムで沈めて大仁田組が初優勝を果たした。しかしなぜ大仁田とベリチェフが組む必要があったのか、今考えてもよく分からない…。

 大仁田は優勝時の公約通り、傷だらけで道頓堀にダイブ。今なら警察に大目玉を食らっていただろう。結局このリーグ戦はこの年限りで封印され、大仁田は57歳の今でも現役バリバリで還暦での引退(もはや何度目かカウント不可能)爆破マッチを宣言している。