ダイヤモンドリングの中嶋勝彦(26)が盟友に優勝を誓った。ノア「グローバルリーグ戦」に出場している中嶋は、開幕戦(18日、後楽園)でGHCヘビー級王者の丸藤正道(35)を下すと、26日の博多大会では森嶋猛(36)も撃破。4勝1敗の勝ち点8でAブロック単独首位に立っている。

 大躍進を見せる中嶋は「進化した姿を見せたいんです。誰よりも貪欲ですから」。その起爆剤になっているのは、10日のジャマイカ戦と14日のブラジル戦でサッカー日本代表に初選出されたJリーグFC東京のDF太田宏介(27)の存在だ。

 日の丸を背負う姿をテレビ観戦した中嶋は「2戦とも出たからうれしかったですね。宏介がパスをしてシュートにつながった場面が印象的だった。DFなのに、いきなり狙うところが格好いい。自信がないとできないプレーですから」。

 もともと太田の兄と交流があり、3年前から親交を深めてきた。中嶋の2012年8月の結婚式には、太田は右足手術で長期欠場中にもかかわらず出席してくれた。「一日でも早く復帰しようとしていた。真面目でストイックですよ。トレーニングへの姿勢や試合前の気持ちの持っていき方はプロフェッショナルだと思う。刺激をもらった」

 28日の下関大会では6人タッグ戦に出場。平柳玄藩をツイスター(旋回式垂直落下ブレーンバスター)で下した。「優勝してGHCの挑戦権を得たら、宏介を呼びます。見に来てほしい」。タイトル戦が予定される12月6日の有明コロシアム大会に招待することを宣言した中嶋が、この勢いで突っ走る。