リデットエンターテインメント社の新団体「GLEAT」の「LIDET UWF」が9日、東京・新宿フェイスで有観客第1弾大会を開催。ハードヒットとの全面対抗戦はLIDET UWFの1勝3敗1分けに終わった。

 同大会はLIDET式UWFルールを採用した格闘技色の強いプロレスを追求したもので、7月1日に東京ドームシティホールで正式な旗揚げ戦を開催する。

 配信マッチやGLEATの大会ですでに数試合を行っている田中稔テクニカルオフィサー(48)は「新生UWFを知らない現在のファンにも、打撃技と関節技だけでも熱気は伝えられると確信した。マニアックなものにはしたくないし、いわゆる『U系』ではなく、新生UWFの熱気を持ちつつ現代プロレスの逆を行くプロレスを目指したい」と語った。

 将来的には元UFCヘビー級王者のジョシュ・バーネット(43)、ノアマットで対戦経験がある総合格闘技出身で英国の関節テクニシャン、クリス・リッジウェイ(28)らの招へいも視野に入れているという。

 田中はダブルバウトで渡辺壮馬(22)と組んで関根“シュレック”秀樹(47)、阿部諦道(26)と対戦。関根と緊迫感に満ちた蹴りと掌打を打ち合いから、ヒザへのドロップキックまで披露。しかし関根が渡辺に豪快なハンマーから危険なジャーマンを決めるとレフェリーが試合を止めた。

 圧巻の勝利を決めた関根は「こっちはハードヒットで毎回、厳しい試合をやってきた。でもLIDET UWFは思ったよりしっかりしていたし、田中稔とバチバチに打ち合ったのは俺らぐらいでしょう。うれしかった。次? オファーがなくてもまた来る」と迫力のある笑顔で継続参戦を表明した。