DDTから新日移籍…オメガが日本を愛する理由

2014年10月27日 16時00分

オメガ(中央)は仲間たちに囲まれ、DDTマットに別れを告げた

 DDT26日の後楽園大会で、ケニー・オメガ(31)が同団体ラストマッチを勝利で飾った。今月限りでDDTとの契約を満了し、新日本プロレスに移籍する。米国・WWEのオファーを蹴り、日本プロレス界で挑戦を続ける男の最終目標は何なのか。日本をこよなく愛し、日本語を習得し始めた裏には、転機となる大きな出来事があった。

 

 2008年7月の初来日から約6年間在籍したDDTでのラストマッチ。ケニーは盟友・飯伏幸太(32)と「ゴールデン☆ラヴァーズ」を結成。ファイヤーバードスプラッシュを同時発射する難易度超E級の合体技「ゴールデンシャワー」を鮮やかに決めて、男色ディーノを沈めてみせた。

 

 試合後のリングでは「どこに行ってもDDTの魂で試合をやる」とファンに感謝の言葉を述べた。「自分の限界に挑戦したい」という理由で、11月から新日本へ移籍。具体的な参戦時期は未定だが、IWGPジュニア王座が当面の目標となる。

 

 2000年のデビューから北米マットを転々とし、06年に契約したWWE下部組織も退団。活躍の場を日本に求めた。今春を含め6年間で3回もWWEからオファーを受けたが、異国での戦いに情熱をささげる意志は変わらなかった。

 

「日本には人に敬意を払う文化があるからかもしれないけど、レスラーがファンから本当のリスペクトが得られる。それは米国ではないことです」

 

 ゲームの日本語勉強ソフトを購入するなどして勉強を続け、今では流ちょうな日本語を話し、漢字かな交じりのメールも送ることができるようになった。ここまで日本にこだわるようになったきっかけは10年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞でベストバウト(飯伏、ケニーvs田口隆祐、P・デヴィット)に選ばれたことだった。

 

 外国人の同賞受賞は1992年のスタン・ハンセン以来。「自分には他の外国人とは違うことができるんだ。だったら日本語もしゃべれるようになってやろうって思いました」(ケニー)

 

 新たなるステージに向けて「自分のキャリアで最も重要なことは、ダイナマイト・キッドのように、誰もが覚えているような選手になることなんですよ」と目を輝かせる。誰よりも深い日本愛を胸に、プロレス人生の第2章に突入する。