東京女子プロレスの坂崎ユカが譲れない思いを語った。

 4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル2021」(6日、さいたまスーパーアリーナ)では「トリプルメインイベントⅠ」でプリンセス・オブ・プリンセス王者・山下実優(26)に挑む。1勝1敗とがっぷり四つだった前哨戦を経て「完全に倒すことしか考えてないような蹴りを打ってくる」と山下への警戒感をあらわにするが「伸びきった自信も含めてへし折ってやりたい」と気炎を上げた。

 やり残したことを果たすためにもベルト奪取は至上命令だ。2019年11月から今年1月まで同王座を保持していた。その間、20年4月にアメリカ大会でタイトルマッチの計画があったが、新型コロナウイルス禍の影響で中止となった。

 それだけに「自分としても区切りをつけられるような気持ちがあったがなくなってしまった。当時は精神的にもモチベーションを維持するのも難しかった。そんな悔しい思いがあるから、いつになるか分からないけど王者としてアメリカに上陸するためにもここでベルトを取って、ずっと防衛し続ける」と王者として米国上陸の野望だけは絶対に譲れない。

 当日はDDTのKO―D無差別級王座戦、ノアのGHCヘビー級王座戦もメインとして組まれていることにも「レジェンドの方たちがいる中で“東京女子の王道”を見せられるかなと思う。女子プロらしさを極力なくしている東京女子の特殊体質を体感してもらいたい」と対抗心を燃やす。団体のアイデンティティーを見せつけた上で王座を奪回する。