新日本プロレスのミスター・永田裕志(46)が19日、6年ぶりとなる1・4東京ドームでのタイトル戦実現を誓った。

 永田は18日に開幕したノア「グローバルリーグ戦」Bブロック公式戦で元WWE戦士のクリス・ヒーロー(34)を一蹴して白星発進。2連覇を果たし、新日プロ1・4ドーム大会でGHCヘビー級王座に挑戦する意向を表明した。

 強い決意の裏にあるのは、13年前のドームで味わった“屈辱”だった。「あのベルトをグローバルにするには、東京ドームでやるのがいいかもしれない。一度、やってるしな。ヘッヘヘ」

 2002年1・4ドームでは、当時のGHC王者だった秋山準(45=現全日本プロレス)に挑戦。当初はIWGPヘビー級王者だった藤田和之に挑戦する予定だったが、藤田が負傷。そこで秋山と永田がじかに交渉した結果、実現した夢のカードだった。しかしミスターはホームのリングで完敗。当時のオーナーだったアントニオ猪木からも「何でノアなんだ?」と苦言を呈された。その時の悔しさを今こそ晴らしたいというのだ。

 ノアは12月6日の東京・有明コロシアム大会で王者・丸藤正道対リーグ戦覇者のGHC戦を予定している。だが永田は連覇を達成することで発言権を強化。来年1・4ドームでの挑戦を実現させたい意向だ。既に来年1・4ドームでは棚橋弘至対オカダ・カズチカのIWGP戦が決まっている。永田のGHC挑戦が実現すれば、10年大会以来となるダブルメーンイベント実現にも期待がかかる。

「あのベルトをもう一度巻くことを期待して、ノア首脳陣が俺を呼んだんだろ!? リーグ戦をかき回すとかじゃなくベルトを狙っていく。このまま突っ走るゼア!」と口調も滑らかだったミスター。1・4ドームでは主要3団体のタイトル戦を行った実績がある。新春に“ドーム男”の称号を取り戻す決意だ。