邪道・大仁田厚(56)が10日、丸藤正道(35=ノア)に続き、武藤敬司(51=W―1)、秋山準(45=全日本プロレス)、CIMA(38=ドラゴンゲート)に対して電流爆破参戦を要求。さらに新日本包囲網に向け、邪道チルドレンを集結させ、各団体の“統一”というビッグプランをぶち上げた。

デビュー40年目を迎えた大仁田。過激な言動には賛否両論あるものの、最近ではKAI(31=W―1)や鷹木信悟(31=ドラゴンゲート)ら「大仁田チルドレン」を公言するレスラーも増えてきた。

 その鷹木はこの日、11月3日「火乃国大花火」(グランメッセ熊本)で、初めて電流爆破のリングに立つことが決定。「もともとプロレスに興味を持ったのが大仁田さんの電流爆破。今はウキウキしている」と憧れの人を横に目を輝かせた。

 チルドレン増殖に気をよくした大仁田は「曙(45)も杉浦(貴=44)も電流爆破に引きずり出した。じゃあ次は武藤、秋山、丸藤、CIMAじゃ! 俺は還暦で引退すると宣言した。それまでに俺を葬りにこい! 初代タイガーマスク(56)も大谷晋二郎(42)もまとめてじゃ!」と名だたるトップレスラーの名前を次々と並べ、電流爆破戦を要求した。

 だが、邪道はいたずらに牙をむいているわけではない。1989年にFMWを立ち上げ“インディの祖”となったが「多団体時代を作ってしまったのも俺」と後悔の念もあるという。

「新日本さんが突っ走るなか、他の団体がいがみあってる場合じゃなかろう。レスラーだけでなく業界関係者も救世主を待っている。ここは俺しかおらん!」

 政界より先に“野党連合”を目指す大仁田。現実味は「?」だが、とにかく自信はみなぎっている。