ミスタープロレスこと天龍源一郎(71)が、復活したインターナショナルジュニア(IJ)王座への熱き思いを語った。

 約7年半ぶりに復活した同王座決定トーナメントは、天龍プロジェクト25日の新木場大会で1回戦がスタート。4選手が準決勝戦、決勝戦が行われる6月12日新木場大会に進んだ。

 同王座はWAR時代の1995年3月26日の両国国技館大会で初代王座決定トーナメント(8人参加)が行われ、現新日本プロレスの外道(52)が、決勝戦でライオン・ハートことクリス・ジェリコ(50)を撃破して初代王者となった。以降はウルティモ・ドラゴン、獣神サンダー・ライガー、ザ・グレート・サスケらジュニアのレジェンドたちが巻いた歴史のあるベルトだ。

 当時、あえてメインを決勝戦に任せた天龍は「ジュニアをメインにして両国を満員にできた。当時は無謀とも言われたけれど、俺の歴史の中では誇りでもある。青春の1ページですよ。あの当時の輝きを取り戻す選手にベルトを巻いてほしい」と笑顔を見せた。

 さらには新旧WWEスーパースター勢の名前を挙げて「当時のWARは無名時代のジェリコやレイ・ミステリオ、ランス・ストームを呼んだという自負もある。ジュニアを新たに開拓したという歴史も重ねられたベルトだと思う」とも語った。

 天龍自身も「うっ血性心不全」を克服して4月26日に退院し、12日の新木場大会に登場して復活を印象づけたばかり。この日は大谷晋二郎(48=ゼロワン)と大会配信全5試合を解説。大会の最後を恒例の「エイ、エイ、オー!」で締めくくった

 トーナメントの優勝候補には、この日のメインで勝利した天龍プロジェクトを主戦場とする拳剛(31)を筆頭に挙げるており「(2015年の)引退ロードでも戦ったり組んだりした。ずっと天龍プロジェクトに上がり続けているし、魂を持っている。ここは復活したベルトを奪ってほしい」と期待を寄せていた。