鉄人・小橋建太(47)が16日、自身のプロデュース興行第2弾「Fortune Dream2」(12月10日、東京・後楽園ホール)の開催を発表した。別表の通り、全日本プロレスの現3冠ヘビー級王者ジョー・ドーリング(32)をはじめとする豪華カード。出場選手たちに込めた、鉄人の秘めたる願いとは――。

 6月に続く第2弾興行を開催する小橋は「自分が見たかったカードを組んでみた。期待以上の試合になることを願っています」と話した。その言葉通り、各団体のトップ級が勢揃い。小橋も天龍源一郎(64)と30分1本勝負のトークバトルを行い、大会を盛り上げることになった。

 特に小橋が注目するのが“スタン・ハンセン2世”と命名した3冠王者のドーリングだ。「チャンピオンとしてリングに上がってくれれば」と年末まで防衛し、ベルトを持参することを願っている。それはドーリングだけに向けられた言葉ではない。今大会にはベルトに“王手”をかけた選手が多いのだ。

 19日にはゼロワンの佐藤耕平(36)が世界ヘビー級王座に挑戦し、大日本プロレスの関本大介(33)も10月にノアのGHCヘビー級王座挑戦が決まっている。このほか、W―1、ドラゴンゲート、K―DOJOの選手がヘビーのシングル王座を狙える位置にあり、「大会まで3か月あるので、王者になってリングに上がってほしいね。俺もベルトが見たい」と、小橋は出場選手たちにベルト持参を厳命した。

 現役時代は「三度の飯よりベルトが好き」と言われたほど大のベルト好きだった。現在でも自宅には、小橋が13度の防衛を続け「絶対王者」と呼ばれた時代に製作した2代目のGHCヘビー級ベルト(丸藤正道が保持する現行は3代目)が保管されており、週に一度は磨きをかけ、恍惚の表情を浮かべている。

「俺もいろいろな団体を回っているから、応援するよ」と各選手にゲキを飛ばしに行く予定もある。最大で6団体のベルトの勢揃いが期待できそうだ。