東京女子プロレスで本格デビューしたアイドルグループ・SKE48の荒井優希(22)に、早くもビッグチャンスが与えられる。

 無観客開催となった後楽園大会(4日)ではタッグで対戦した伊藤麻希(25)に「ファイナリー」と命名したカカト落としを披露するなど、素質の片鱗をのぞかせた。試合は敗れたものの、次戦は6月6日に東京女子、DDT、ノア、ガンバレ☆プロレスの4団体合同興行として行われる「サイバーファイトフェスティバル2021」(さいたまスーパーアリーナ)に決まり、今後にも注目が集まっている。

 サイバーファイトの高木三四郎社長(51)は「デビュー戦は完璧。満点でした。ポテンシャルはすごいものを秘めているし、スター性の塊です。一番驚いたのは闘志。特に目ですね。目力がすごい」と称賛する。

 将来的に業界エースとして期待をかけるからこそ、異例の“英才教育”を施す。同社長は「対世間という意味で、もっと大きな存在になってもらいたい。そのために、いい刺激をどんどん与えたいですね」と語り、タイトル戦線へのスピード参入を考えている。
「現場が判断することですが」としながらも「女子の成長は男子の10倍速いと思っている。初勝利を挙げてからのベルト挑戦はあり得るんじゃないですか」と断言した。

 荒井は6月17日後楽園大会参戦も決まっており、同6日のサイバーフェスで初勝利を挙げれば、デビュー3戦目で王座挑戦の可能性もある。荒井も「いつか一度はベルトと写真を撮りたい」と目標を掲げており、早期実現も決して夢ではない。