IGF総帥・アントニオ猪木参院議員(71)が2日、北朝鮮から帰国した。8月30、31日の「インターナショナル・プロレスリング・フェスティバルin平壌」が成功に終わったことで、来年の開催が現実味を帯びている。

 大会の成功を期し、訪朝直後に猪木氏は金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長を通じて、金正恩第1書記に贈り物をしていた。

「ゴジラの焼酎です。限定生産なんですよ。第1書記は時計が好きだと聞いたけど、日本からモノを持ち込むにはいろいろと制限があるからゴジラにした。最近、はやっているじゃないですか。飲むかどうかは分からないけどね」と明かす。

 ゴジラ効果なのか、大会は成功。猪木氏は「予想以上に世界のマスコミに注目された。スポーツ交流という目的は達成できたし、評価を聞くと大成功と言っていいんじゃないか」と話した。

 来年も平壌でプロレス大会を開くという話も水面下で進んでいる。そのころには、19年前に「平和の祭典」が行われた「メーデースタジアム」の改修が終わっているとみられ、実現すれば大規模なものになりそうだ。

 要人との会見では拉致問題も話題になった。

「私の外交は下ネタと同時に際どい所に突っ込んでいくやり方。私の勘ですが、向こうは準備ができているのではないか。日本の対応がどうなるのか。表で動いている方もいるので、水を差すようなことはしません」とやはり詳細は明かさない。

 大会前に拉致被害者の何人かが観戦に来るかもしれないと予告していたが…。「どうだろうね。あれだけたくさんの人が観戦してますから、いたかもしれませんよ、ムッフフ」と意味深に語った。

 北朝鮮では現地テレビ局が大会を生中継していたといい、拉致被害者もどこかで見ていたかもしれない。