世界タッグ王者の秋山準(44)、大森隆男(44)組は挑戦者の潮崎豪(32)、宮原健斗(25)組を下して2度目の防衛に成功した。

 勢いのある挑戦者チームに対し、秋山と大森は老かいなテクニックで対抗。巧みに場外戦に持ち込むと、まるで水を得た魚のように秋山は大暴れした。

 潮崎をDDTでマットのない床に叩きつけると、続けざまにブレーンバスター。7月にフォールを許した宮原にも容赦せず、フロントネックロックで絞め上げた。

 最後まで主導権は譲らず、秋山が粘る宮原をリストクラッチ式のエクスプロイダーで沈めた。

 テレビ解説を務めた小橋建太氏から勝利を祝福された秋山は「今日は突き上げを感じなかった。負けるとは思わなかったね」と余裕の表情だった。

 7月に社長に就任し、これまでの生活スタイルが一変した。スポンサー集めなどで全国を回り、多忙な日々を送ってきた。それでも時間を見つけては道場で汗を流し、ベストコンディションを維持してきた。

「次は王道トーナメントを優勝して3冠」。新たな目標を定めた秋山が、社長そして王者として全力疾走を続ける。