猪木氏が北朝鮮入り 平壌市民と交流も

2014年08月29日 16時00分

平壌市内のホテルで「ダー!」と雄たけびを上げる猪木氏(中央)と参加選手一行

【平壌28日発】北朝鮮・平壌で8月30、31日の日程で行われる「インターナショナル・プロレスリング・フェスティバルin平壌」のため、IGF総帥で次世代の党のアントニオ猪木氏(71=参議院議員)が現地入りした。

 28日に日本を旅立った猪木氏ら選手一行は中国・北京でもたつき、到着時間が大幅にオーバー。平壌の空港に降り立った猪木氏は「我々が思っている以上に期待が大きいので、ちょっとプレッシャーになっています」と言いながらも笑顔だった。

 空港から農村地帯を通り抜け、バスで約40分かけて到着した平壌市内。市内に入ると、人も車も多くなった。イベントの記者会見が行われた高麗ホテルは、ビリヤード台付きのバーがあるなど、日本で言えば東京・帝国ホテルのような豪華な場所だ。会見場には金日成国家主席、金正日総書記の大きな肖像画が飾られ、独特の雰囲気を漂わせている。マスコミの数は約100人。海外からだけではなく、現地の報道陣も駆けつけていた。

 猪木氏は、北朝鮮でイベントの開催に尽力した張雄国際オリンピック委員会(IOC)委員と共同会見。張雄氏は「大会は2日間だが、取材に来たみなさんは偉大な指導者の金正恩元帥の卓越かつ精力的な指導の下に、日増しに飛躍する我が共和国の現実をじかに目撃できると思います」と発言。見聞きしたものをそのまま報道してほしいようだ。

 一方、猪木氏は「元気ですかー!」とおなじみの絶叫をしたかと思えば、神妙に「偉大なる指導者金正恩元帥の深いご理解の下に開催されることになり、心より感謝を申し上げます」と話した。最後は「カムサムニダー!」と絶叫した。

 29日には選手一行が平壌市民と綱引きやバスを引っ張るパフォーマンスで交流する予定。猪木氏は28日夜、北朝鮮外交の重鎮である朝鮮労働党の姜錫柱書記と会談した。滞在中は、北朝鮮で対外的に国家元首の役割を担っている金永南最高人民会議常任委員長との会談も調整されている。