邪道・大仁田厚(56)が25日、プロレスリング・ノアの体質を猛批判した。ノアと「新潟大花火」の合同興行(9月23日、新潟市体育館)で行われる丸藤正道対マイバッハ谷口のGHCヘビー級戦の白紙撤回を要求した上で、爆弾を投下。「殿様体質」とバッサリ斬り捨て、丸藤と杉浦貴に電流爆破戦への出場を求めた。

 怒りの邪道節が久々に火を噴いた。

 この日、都内で会見した大仁田は約20分間にわたって独演会を展開。矛先はノアだ。24日夜、ノアは9・23新潟大会でのGHCヘビー級戦(丸藤対谷口)を発表した。これが、怒りの導火線に火をつけた。大仁田は「合同興行は相手の言い分も聞くのが筋じゃ。普通なら並んで会見するもの。主導権を取ったみたいに、自分たちのカードは勝手に発表しやがって! 筋を通せ!」と机を叩いた。

 大仁田によると、先にノア側がカードを決定し発表するという事前通達は、大仁田本人にも「大花火」を運営するゼロワンにもなかったという。しかも、今回の合同興行に至ったノア側の発表が「ゼロワンに頼み込まれた」というトーンになっているのが気に入らない。

 もともとはゼロワンがイベント会社を通じ、9月23日に新潟市産業振興センターでの興行を計画していた。だが、同日に同じイベント会社を通じて新潟市体育館での興行を予定していたノア側から「日程をずらしてくれないか」と要請されたという。

 ゼロワンとしては同日開催もやむなしの考えだったが、交流があるノアからの要請だったため、別の日で会場を探すことになった。最終的にはイベント会社の仲介により、合同興行という形に落ち着いたというのが実情だ。それだけに「お前らに貸しはあっても借りはない。いかにもこちらが頼み込んだみたいにしやがって、頼んでないだろ!」という大仁田の言い分も説得力がある。

 ノアはあくまで「メジャー」の立場を貫いているが、イーブンの関係だと主張する大仁田は「丸藤対マイバッハ戦だと? そんなの白紙じゃ、白紙。俺は認めん。丸藤、杉浦よ、度胸があるなら出てこい! 2人が電流爆破のリングに入るのを見たいだろ?」と通告。丸藤のV3戦が決定したばかりの新潟決戦だったが、いきなり火薬の香りが立ち込めてきた。