ドラディション16日の後楽園ホール大会で、長井満也(52)がデビュー30周年記念試合に臨み、2002年に新日本プロレスで結成された伝説のユニット「魔界倶楽部」を復活させた。

 長井は第2次UWF、UWFインターナショナルを経てリングスに入門し1991年8月にデビュー。退団後はK―1、全日本プロレス、新日本プロレスなどに参戦し、現在はドラディションに所属している。

 記念大会となったこの日は第1試合で魔界5号として出場し新井健一郎(48)に勝利。メインでは村上和成(47)、魔界2号と「魔界倶楽部」を復活させ藤波辰爾(67)、越中詩郎(62)、高岩竜一(48)組と対戦した。入場時には村上もマスクをかぶり、故星野勘太郎総裁の写真も持参された。

 藤波のドラゴンスリーパー、越中のダイビングヒップアタック、高岩のデスバレーボムと猛攻にさらされた長井だったが3カウントは許さない。2号のマスクを脱いだ筑前りょう太(48)のまわるばい(スリングブレイド)のアシストから高岩に強烈なキックを発射する。さらに魔界倶楽部の連続串刺し攻撃で高岩を追い詰めると、最後は魔界ドライバーからのハイパーニー空牙(ダイビングニー)で勝利した。

 試合後は星野総裁の写真を持ち3人で「ビッシビシいくからな」のポーズ。さらに魔界4号としてユニットに在籍した柴田勝頼(41)からもビデオメッセージが届き「末永くこれからもパワフルにプロレスの試合、その他もすべてパワフルに元気よく頑張って過ごしてください。ありがとうございました。おめでとうございます。以上!」と祝福された。

 万感の表情を浮かべた長井は「私は後楽園ホールで記念試合をさせていただくような選手ではないのですが、藤波さんのご厚意で今日、一生記念に残る試合をさせていただきました。ありがとうございました」と謙遜しながら感謝。「あとどれだけできるか分かりませんが、リングに上がり続ける限り、ビッシビシ試合していきます!」と誓っていた。