30日の全日本プロレス・愛知県体育館大会で3大タイトル戦に臨む選手たちが18日、横浜市内の全日プロ事務所で会見した。


 挑戦者に元横綱曙(45)を迎え撃つ、3冠ヘビー級王者ジョー・ドーリング(32)は「2人のスーパーヘビー級の戦いは、ほかでは見せられない。クマと他の動物が戦うような試合になるだろう」と不適な笑みを浮かべた。


 肺炎と不整脈から4か月ぶりに復帰した曙とは、すでに2試合の前哨対決を行っている。16日の後楽園大会では曙が勝利し、17日の沼津大会ではドーリングが奪い返した。


 互いに一歩も譲らないが、王者は「タイトルを持つことで、哲学やメンタル面も変わった。今までのミーとは違う。世界ナンバーワンと思っている」と豪語し、初防衛に自信をみせた。


 また、秋山準(44)と組み、潮崎豪(32)、宮原健斗(25)組の挑戦を受ける世界タッグ王者の大森隆男(44)は「秋山さんとは散々試合をしたし、組んでもきた。悪いけど、(チームとしての)重みが違う。そう簡単に渡すわけにはいかないので、急造チームを叩き潰す」と誓った。


 世界ジュニアヘビー級王者・青木篤志(36)は、鈴木鼓太郎(35)の挑戦を受ける。ともにノア出身で、入門では鼓太郎が先輩格。だが、王者は鼓太郎を散々ののしると、「自分のことしか考えない人間と、何とかして全日本を盛り上げようとする人間は違う」と言い切り、勝利を宣言した。