丸藤がGHC戦史上初の森嶋「KO殺」を予告

2014年08月16日 11時00分

「誰もが納得できる内容で勝つ」と予告した丸藤副社長

 ノアのGHCヘビー級王者・丸藤正道(34)が、森嶋猛(35)とのV2戦(24日、東京・後楽園ホール)での完全KO勝利を誓った。スーパーヘビー級の森嶋を相手にあえてKO決着にこだわる裏には、8年前に起きた2つの“事件”があった。

 

 決戦を前に、森嶋戦へ向けて王者の口から思いもよらない言葉が出た。「KOを狙う。あの巨体(130キロ)を持ち上げるのは無謀だし、だからといって丸め込みは使いたくない。ファンと挑戦者本人を納得させる形で勝つには、それしかない」。堂々のKO予告だった。

 

 もちろん、丸藤なりの考えがあってのものだ。初めて同王座を奪取したのは2006年9月。ジュニアの体格ながらヘビー級の頂点に立ったことで、マット界に新たな偉業を打ち立てた。その一方で、王者・秋山準から3カウントを奪った技が丸め込み技(完璧首固め)だったことから、ファンや選手から疑問の声が上がったのも事実だ。

 

「あの時はどんな手を使っても勝てばいいと思ってた。でも今回は、あの時とは違ったチャンピオン像を見せたい」と話す丸藤。20代の若きジュニア戦士として、ガムシャラにヘビー級に立ち向かった当時とは状況も違う。副社長としても団体をけん引する存在だけに、誰もが納得する内容で勝たねばならない。

 

 特に同王座史上前例がない「KO決着」は、かねて丸藤が胸に秘めていたものだ。王座奪取と同じ06年5月、総合格闘技のリングで山本“KID”徳郁が、宮田和幸をわずか1R4秒でKOする場面をテレビで目にした。その衝撃はこの8年間脳裏から離れず、KOが与えるインパクトの大きさを自分で体現したいと常に思っていたという。

 

 くしくも、ここ最近の丸藤は打撃主体のスタイルが定着している。対森嶋戦の最終兵器として「虎王」(二段式ヒザ蹴り)も用意した。「KOできるまで出し続ける」。天才児は巨漢を大の字にさせて、GHCの歴史を塗り替える。