新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」優勝決定戦は10日の西武ドームで行われ、オカダ・カズチカ(26)が中邑真輔(34)を撃破し2年ぶり2度目の優勝を果たした。

 プロレス史上初の西武ドームで迎えた新日頂上決戦。「CHAOS」の同門・中邑との激闘が動いたのは20分過ぎだ。スライディング式、ジャンピング式のボマイェを浴びたオカダは、正調ボマイェにカウンターのドロップキックで反撃に出る。

 なおも粘る中邑を逆さ押さえ込みに捕らえると、相手が返した瞬間に間髪を入れず引き込み式のレインメーカー一閃。さらに起き上がりこぼしのような形でもう一発叩き込むと、最後は正調レインメーカーを炸裂させ、魂の3連発で栄冠をつかみ取った。

 出場22選手の頂点に立ったオカダは、来年1月4日の東京ドーム大会での「IWGPヘビー級王座挑戦権利証」を獲得。今後はこの「権利証」を懸けて戦うことになるが、対戦相手候補にG1公式戦で敗れたカール・アンダーソンと内藤哲也を挙げた。

 試合後のリング上でオカダは「俺が新日本の中心にいる限り、新日本プロレス…いや、プロレス界にカネの雨が降るぞ」と高らかに宣言。「空前絶後」をキャッチコピーとした今夏のG1で、オカダが完全復活を遂げた。