<新日本プロレス「G1」高松大会(6日)>Aブロックの首位争いは棚橋弘至(37)、中邑真輔(34)、バッドラック・ファレ(32)の3人に絞られた。

 2敗で首位を並走する棚橋と中邑は、この日も揃って勝利を挙げ、勝ち点を14に伸ばした。この瞬間、4敗勢の脱落が確定。2人を勝ち点差2で追うファレは、デイビーボーイ・スミスJr.を撃破してピタリと追走。3敗勢のもう一人・柴田勝頼も、石井智宏との壮絶な打撃戦を制して6勝目を挙げた。

 ところが、ファレとの直接対決に敗れている柴田にとっては、中邑の勝ち点が14になったことが致命傷。最終戦(8日、横浜)では中邑とファレの公式戦が組まれている。仮に、最終日に柴田が勝利し、棚橋と中邑が揃って敗れると、勝ち点14でファレ、柴田が追いついて、4人が並ぶ。その場合は、他の3人全員に直接対決で勝利している(注・中邑戦の勝利が前提)ファレの決勝進出が決まるため、柴田の脱落が決定した。

 中邑との直接対決に勝利している棚橋は、Aブロックで唯一、自力突破の可能性を保持しており、最終戦で勝利すれば勝ち点16で1位が確定。中邑が逆転で突破するには、棚橋が最終戦で引き分け以下の結果に終わった上でファレに勝利(棚橋が最終戦で敗戦の場合は引き分けでも可)する必要がある。