中邑撃破で首位タイ 棚橋 「決勝の相手も想定」

2014年08月04日 16時00分

中邑真輔(左)にスリングブレイドをきめる棚橋弘至

 新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」3日の大阪大会で、棚橋弘至(37)が中邑真輔(34)とのAブロック天王山を制し、首位に並んだ。2007年以来の頂点が見えてきた棚橋は、決勝戦(8月10日、西武ドーム)の相手候補に“因縁の3人”をリストアップ。「空前絶後の決勝戦」を演出すべく、Aブロックを勝ち抜けるつもりだ。

 

 Aブロック単独首位を走る中邑との天王山。通算で16度目、今年だけで早くも4度目となる宿敵対決は、お互いの手の内を知り尽くした攻防が続く。

 

 ハイフライフローを決められない棚橋だったが、逆に中邑のボマイェだけは完全にガード。ヒザにこだわり抜く中邑が繰り出したこの日4発目のボマイェをかわすと、ジャパニーズレッグロールクラッチで丸め込んで大接戦を制した。

 

 これで5勝目を挙げた棚橋は首位タイに浮上。Aブロックは棚橋、中邑、柴田が2敗で並ぶ大混戦に。なお中邑との通算戦績は棚橋の8勝7敗1分けとなった。

 

 大一番で棚橋を勝利に導いたのは、IWGP戦線復帰に懸ける思いだった。現在同王座から無期限撤退中の棚橋は「G1はIWGPの扉を開くカギ。ロールプレーイングゲームで言うと、そのカギがないと先に進めない」と危機感をあらわにして今年の夏に臨んでいる。

 

 この日の勝利で7年ぶりの頂点も見えてきた。「優勝した100手先まで考えている」とうそぶく棚橋は、決勝戦の相手候補にAJスタイルズ、オカダ・カズチカ、内藤哲也の3人を想定しているという。

 

 一人を指名しきれないのは、公私ともにしがらみに巻き込まれやすいエースの宿命だ。「全員に満遍なく因縁がある。棚橋は“しがらみ体質”ですから。ハハッ」

 

 現IWGP王者のAJはTNA時代から対戦していたライバルだが、無期限撤退が足かせとなり挑戦できない状態が続いている。また、そこまで追い込まれたもとを正せば、昨年10月のIWGP戦で敗れたオカダの存在がある。また内藤には昨年のG1決勝戦で敗れた借りがある。

 

 好意的解釈の達人・棚橋は「誰が来ても空前絶後の決勝戦になるでしょ?」と不敵な笑みを浮かべる。今年のG1のキャッチフレーズは「空前絶後」。その名にふさわしいファイナルの舞台を整える条件を兼ね備えているのは、数々の激闘の歴史を積み重ねてきた自分しかいない。

 

 プロレス史上初の西武ドーム決戦に駒を進めるべく、棚橋は残り全勝を誓った。