「V逸なら引退」永田が覚悟の大逆襲開始

2014年08月02日 16時00分

柴田(右)をバックドロップで頭から真っ逆さまに投げすてる永田

<新日G1(1日)○永田vs柴田●>新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス24」の東京・後楽園ホール大会(1日)で、永田裕志(46)が柴田勝頼(34)を撃破し3勝目を挙げた。ベテランの意地で柴田をAブロックの首位から引きずり降ろし優勝戦線に生き残った裏には、胸に秘める悲壮な覚悟がある。永田は今回のG1に今後の進退を懸ける決意を明かし「V逸なら引退」の可能性まで急浮上した。

 

 2004年のG1公式戦以来、10年ぶりとなった柴田との一騎打ちは、意地と意地がぶつかり合う壮絶な打撃戦。白目式腕固めも繰り出し総力戦に持ち込んだ永田は、柴田のPKにカウンターの張り手を一閃。岩石落とし固めで激闘を制した。これで永田は戦績を3勝3敗のタイに戻し、優勝戦線に生き残った。

 

 7月までノアのGHCヘビー級王者に君臨していた永田だが、開幕直前に王座から陥落し、迎えたG1もスタートダッシュに失敗。ふがいない展開が続いたことで、永田は悲壮な覚悟を抱きつつ後半戦に臨んでいた。

 

「名前だけで出ていい大会じゃないし、選んでもらった会社にもファンにも失礼だし。毎年『これが最後かも』と思いながらやってきてはいるけど、このままだとそろそろ本当にそういう声が(周囲から)出てきてもおかしくはないよな」

 

 01年を最後に12年も優勝から遠ざかり、決勝の舞台も07年以降踏んでいない。ただ出場するだけのG1など御免こうむる覚悟の永田は、今年こそラストチャンスになるかもしれないと自らに言い聞かせる。現役でいる限り最前線にこだわり続ける永田だけに、G1撤退だけでは済まない可能性までありそうだ。

 

 永田は「引退? そりゃ今は実感は全くない。ただいつまでもすがるつもりはない。その時は野上(慎平=テレビ朝日アナウンサー)の付け人にでもなるさ、へっへへ」と“引き際”について言及する。

 

 レスラー人生を懸ける今年のG1で優勝を逃した場合は一気に気持ちが傾くこと必至。9月7日にプロデュースする地元の千葉・東金アリーナ大会が「引退記念興行」になってしまう最悪の事態も考えられる。

 

 今回でG1の連続出場最多記録(16年連続)を樹立したミスター。不退転の決意を胸に、真夏の激闘は続く。