中邑 首位タイ浮上も首を負傷

2014年08月01日 16時00分

ベンジャミン(右)を渾身のボマイェで仕留めた中邑

 新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」31日の浜松大会で、中邑真輔(34)がシェルトン・X・ベンジャミン(39)との1敗対決を制し、Aブロック首位タイに浮上した。しかしその一方、中邑は7月28日の仙台大会で「頸椎捻挫」を負っていたことが発覚。同大会では棚橋弘至(37)も同じく頸椎を負傷しており、新日プロの両エースが揃ってイバラの道に立たされた格好だ。

 

 序盤から続いた左足への集中攻撃を耐え抜いた中邑は、ダイビング式ボマイェで形勢逆転に成功。最後は正調のボマイェを叩き込んで3カウントを奪ってみせた。

 

 開幕戦で柴田勝頼に敗れ黒星発進となったものの、4連勝で猛追。これでAブロック首位タイに浮上し、2011年以来のG1制覇に大きく前進した。

 

 だがその一方で不安材料もある。関係者の証言によると、中邑は7月28日仙台大会の本間朋晃戦でパイルドライバーを浴びた際に首を負傷していたというのだ。本人も「捻挫じゃない? 首の。痛みが分散する受け身を取らないと、どんな技でも致命傷になるんじゃないかってとこですかね」と負傷を認めた。

 

 史上最多メンバーが揃った今年のG1は過去最長期間に及ぶ過酷な日程で、中邑も無傷で勝ち上がるのは至難と覚悟は決めていた。それだけに「条件はみんな一緒。自分以上にダメージを負っている選手もいるだろうし。(負傷箇所を)狙うヤツもいれば、狙わないヤツもいるだろうし。2日休みがあったのはちょっと命拾いかな」と平常心を装う。

 

 しかし今年に入って1勝2敗と負け越している棚橋戦(3日、大阪)、6月にIC王座戦で敗れたバッドラック・ファレ戦(8日、横浜)と難敵を残す後半戦に向け、爆弾を抱えてしまった事実は重い。また中邑は07年に頸椎捻挫で欠場を余儀なくされた過去があり、今回の負傷が悪化をたどれば、再度のリタイア危機にも陥りかねない。「どんな状況でも、楽しむぜ、俺は」と闘志を奮い立たせる中邑だが、3年ぶりのVへ黄信号が点滅し始めてしまったのは間違いない。