<新日「G1」(31日浜松大会)○棚橋vs石井●>Aブロックの棚橋は石井智宏(38)を撃破し4勝目を挙げた。

 昨年のG1公式戦で不覚を喫している棚橋は、この日もハイフライフローをかわされるなど苦戦を強いられる。石井のヘッドバットからスライディング式首折り弾、ラリアートの波状攻撃にさらされピンチの連続だ。

 それでもスリングブレイドで反撃に転じると、打撃の応酬でオキテ破りのラリアートを発射。昨年11月の石井戦以来というめずらしい棚橋の首折り弾が一気にペースを引き寄せる。最後はトゥエルブシックスからハイフライフローへとつないで激闘に終止符を打った。

 中邑、柴田と比べ消化試合が1試合多い棚橋はすでに2敗を喫しているが、勝ち点では8点で首位タイに。くしくも中邑と同じく仙台大会で同じ箇所の頸椎を痛め、試合後は病院へ直行していたことも判明した。

「痛いと思えば痛い。痛くないと思えば痛くない。棚橋理論で乗り切ります。G1という風に乗って高く高く飛び続けます」とキッパリ。早くも満身創痍の両エースだが、頂点を目指して必死の戦いは続く。