女子プロレス界のカリスマ・長与千種(56)率いるマーベラス新世代の旗手・桃野美桜(22)が、元WWWA世界シングル王者・中西百重(40)から伝説の「モモ☆ラッチ」を伝授された。

 桃野はスターダム3日日本武道館「スターダム・オールスター・ランブル」に長与のセコンドで帯同。同戦に出場した中西の技に衝撃を受け、即座に特訓を直訴したという。

「小さな体で大きな選手を倒す中西さんは自分が目指すスタイルだと憧れがあった。時代をつくったオリジナル技なので簡単には使えないと思っていましたが、いても立ってもいられなくなって特訓をお願いしました」

 中西も快諾してマーベラス道場で合同練習が実現。同技は相手の肩に飛び乗り、猛スピードで回転する変型前方回転エビ固め。天才と呼ばれた中西は全日本女子プロレス時代、この技を武器に身長157センチながらWWWA世界シングル以外にも全女の全王座を奪い一時代を築き上げ、2005年に引退した。

 指導を終えた中西は桃野の吸収力の早さに驚きつつ「15年も前に引退した私の技を使ってくれるなんてうれしい。百重と桃野のモモつながりですよね。ぜひ仙女さんとの対抗戦で使って勝ってほしい!」と笑顔を見せた。

「GAEAISM」(4月29日、大田区総合体育館)で仙女との対抗戦制覇に燃える桃野は「本物はキレが違った。カードは未定ですが、この技に磨きをかけてメインで自分より大きな橋本(千紘)を倒します!」とモモ☆ラッチでの怪物退治を誓っていた。