まとめてやってやる! GHCヘビー級王者の丸藤正道(34)から次期挑戦者に指名された超危暴軍が28日、理不尽極まりない3WAY戦によるタイトル戦を逆要求した。

 モラルのない超危暴軍らしい実に姑息な回答だった。人間の言葉をまたしても失った鉄仮面・マイバッハ谷口(37)に代わり、軍団のスポークスマン・拳王(29)が不敵に吐き捨てた。「チャンピオンが2人を指名してんだろ? だったら3WAYでやってやるとマイバッハが言っている」

 8・24後楽園大会で開催される予定の王座戦の次期挑戦者に、超危暴軍のボス・森嶋猛(35)か谷口のいずれかを指名した丸藤発言を逆手に取ったものだ。

 3WAYによるタイトル戦は新日本プロレスのIWGP戦では実施されたことがあるが、GHC戦では、これまで一度も行われていない。

 丸藤vs森嶋&谷口の事実上のハンディ戦となることは見え見えだが、3WAY戦の場合は仮に谷口が森嶋にフォールを譲れば、その時点で森嶋が新王者になるため、ハンディ戦よりもタチが悪い。

 右足骨折で欠場中の暴君・森嶋は、8・2ディファ有明大会で復帰することが決定。ただ後楽園大会まで調整期間があまりにも短く、超危暴軍としては“合法的”に助っ人を付けたい考えだ。

 王者にとって何のメリットもない要求を丸藤がのむとは思えないが、拳王は「丸藤さんよ、2人まとめてやっつけたほうが格好いいぜ」と悪魔のささやき。

 この日の広島大会でも超危暴軍はTMDK(マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト)とロッキー・ロボを刺股、竹刀で散々痛めつける余裕っぷり。この勢いはどうにも止まらない。