新日本プロレスの極悪軍団「バレットクラブ(BC)」が24日、青森・弘前で緊急ミーティングを開いた。真夏の祭典「G1クライマックス」での苦戦を受けカール・アンダーソン(34)がメンバーを招集。エース・AJスタイルズ(37)らの能天気な発言はあったものの、鉄の結束を再確認した。またアンダーソンは、巨人・原辰徳監督(56)からG1優勝を後押しされていたことを明かした。

 新日プロを席巻中のBCは、G1に5人が参戦。全員がタイトルホルダーとあり快進撃が予想されたが、フタを開けてみれば開幕から2戦を終えて、連勝発進者はゼロの体たらくだ。

 オフとなったこの日、アンダーソンは「津軽藩ねぷた村」にメンバーを招集。宿舎から離れ、日本人選手の目を避けて秘策を練ることが狙いだった。もちろん観光客にとっては大迷惑。それでもアンダーソンは危機感に満ちた表情でミーティングに臨んだ。

 BCは鉄の結束を誇るプロレス界の「石原軍団」とあって、お互いの信頼は厚い。加えて楽天家揃いだ。石原裕次郎的ポジションを務めるAJは「BCはファミリー。ノープロブレムだ。今はまだウオーミングアップ。決勝戦(8月10日、西武ドーム)になればBCから2人が勝ち上がっているはずだ」と主張。唯一の日本人戦士・高橋裕二郎も「ベッドでもリングでも、最初から飛ばしすぎるのは良くないって。早い男は嫌われちゃうよ」とR指定男らしい持論を展開した。

 仲間たちの熱い言葉に、ポルノスターの元ヒモ・アンダーソンは自身の焦りを恥じた…かどうかは知らないが「そうだよな、ブラザー。セーブケイサツを愛する俺たちがセーブドームをジャックしてやろう」と態度を一変。その後はメンバー全員で太鼓を叩くなどしてリフレッシュし、観光客に迷惑をかけ続けた。

 すっかりいつもの調子に戻ったアンダーソンは、G1前に東京ドームを訪れた際、原監督からも優勝へのエールを送られていたことも告白。「『アンダーソン、G1勝てよ!』と言われた。ハラさんはアンダーソンのファンとのことだ。素晴らしいプロレス眼を持っている」と、勝手に球界の名将をBC側に引き寄せて、逆転Vを誓った。