<新日G1(23日)○真壁vsアンダーソン●>Bブロックでは真壁刀義(41)がカール・アンダーソン(34)を撃破し復活ののろしをあげた。

 5月の横浜アリーナ大会で下顎歯槽骨骨折を負った真壁は、まだ完治していない負傷箇所をアンダーソンに徹底的に攻められた。それでも不屈の闘志で決定打だけは許さない。スパイダージャーマンで形勢をひっくり返すとキングコングニーを投下し逆転勝利を収めてみせた。

 開幕戦(vs後藤洋央紀)に続きアゴに集中砲火を受けた真壁は、試合後リング上でうずくまり「来るとは思ってたけどよ。キツイな。歯茎とアゴ、そりゃ響くよ」と珍しく弱音も吐いた。とはいえ開幕2連敗を阻止したこの日の1勝は大きい。

 次戦(25日、山形)の相手はオカダ・カズチカだ。昨年6月の大阪大会でオカダとのIWGP戦で苦杯を喫した真壁は、以降シングルのタイトル戦線から遠ざかっており「借りがあるからよ。しかもタイトルマッチのな。俺はそういうのこだわるよ。対戦相手が嫌がろうが、会社が嫌がろうがな」とニヤリ。

 因縁の相手に雪辱を果たし、優勝戦線に加わるつもりだ。