ノア21日の福岡・博多スターレーン大会でGHCヘビー級王者の丸藤正道(34)に挑戦するダイヤモンドリング(DR)の中嶋勝彦(26)が13日、ベルトを奪取した場合はDRの興行を再開することを明言した。

 中嶋は5日の有明決戦で新王者になった丸藤から、逆指名で挑戦者に選ばれた。昨年10月にも同王座に挑戦しており「どうやって挑戦までたどり着こうかと思っていたが、思わぬチャンスが転がり込んできた」とニンマリ。

 もちろん、棚から勝手に落ちてきたボタモチを逃す手はなく「結果を出して必ずチャンスをものにする」と力を込めた。

 初戴冠を果たせば、やるべきことがある。DR大会の復活だ。DRは大黒柱だった佐々木健介の引退を受け、今年3月を最後に興行を休止。選手はそれぞれの道を歩み、現在の所属レスラーは中嶋一人になっている。

 中嶋は「選手は一人でも、王者になればベルトを持ってDRの旗を再び掲げたい」と告白。初防衛戦をDRの再旗揚げマッチとし、GHC戦のみのワンマッチ興行を行うという。

 丸藤とはDR2010年2・11後楽園大会とノア12年11・18大阪大会で2度一騎打ちし、いずれも惜敗している。「2回とも、あと一歩で負けている。この紙一重を破らなければならない。今まで通りの自分じゃダメ」と独自の天才児対策を考案中。小学1年まで過ごした故郷の博多で中嶋が殻を破れるか見ものだ。