どこまでもどん欲な78歳だ。大日本プロレスと新潟プロレスの「合同興行2DAYS」(13、14日=新潟市東区プラザセンター)2日目の14日大会で新潟タッグ王者のグレート小鹿大日本プロレス会長(78)、シマ重野(47)組がアブドーラ小林(44)、〝黒天使〟沼澤邪鬼(43)組の挑戦を退けて2度目の防衛に成功した。

 昨年12月26日東区大会では自らが育てた河上隆一(32)、菊田一美(35)組から王座を奪還。1月23日黒埼市大会では河野真幸(40)、MAZADA(45)組を相手に初防衛を果たし、この日は弟子のデスマッチコンビとのV2戦に鼻息も荒く臨んだ。

 当然、若さやハチャメチャさは挑戦者組に軍配が上がるも、小鹿は独特の殴る蹴る、頭突きに目つぶし、とにかく何でもやるという得意の極道殺法を全開。最後はラ・マヒストラルで小林を強引に丸め込んだ。

 勝利の「軍艦マーチ」が鳴り響く中「バンザ~イ」と小躍りした小鹿だったが、野望は尽きなかった。何と前日の13日にシングルの新潟無差別級王者となった小林に挑戦を迫ったのだ。

 この結果、大日本4月22日上野恩賜公園野外ステージ大会での挑戦が決定。小鹿は78歳で2冠王のチャンスという、まさにギネス級の記録に王手をかけた。「さあ次は2冠王か。オイラの時代に追い風が吹いてきたな、フフフ…」と不敵な笑みを浮かべた小鹿。不老不死の78歳の快進撃は2021年も続くのか…。