スターダムの10日後楽園ホール大会でワールド・オブ・スターダム王者の紫雷イオ(24)が仙台女子の里村明衣子(34)の挑戦を退け、V10を果たした。

 女横綱を土俵際で投げ捨てた。意地と執念が正面衝突した女子プロ界の頂上決戦。最強の挑戦者を迎え撃ったイオは男勝りの鋼鉄ボディーから放つ里村の打撃に、何度も意識を失いかけた。

 しかし、場外の床上にデスバレーボムで叩きつけられても立ち上がり、24分46秒、クロスアーム式スープレックスで大逆転勝ち。スターダムの絶対王者が、女子プロ界の絶対王者に昇華した。

 イオは「本当に強かった。里村選手、私の赤いベルトに挑戦してきてくれてありがとうございました」と頭を下げ、里村と握手。里村は「ベルトを取れなかったら、単なる落ち目のベテランになる。取れるまで挑戦しますから」と再挑戦を明言し、リングを下りた。

 その直後に、4WAY戦による次期挑戦者決定戦を勝ち上がった世Ⅳ虎がリングに登場。「今日までごくろうさんでした」と、上から目線で挑発してきた世Ⅳ虎とのV11戦(8・10後楽園)が決まった。