新日本プロレスの真壁刀義(41)が「G1クライマックス」開幕戦(21日、札幌)で激突する後藤洋央紀(35)に脅迫めいた警告を放った。5・25横浜アリーナ大会のタッグ戦で「下顎歯槽骨骨折」の重傷を負わされた真壁は、後藤を2年連続でG1途中リタイアに追い込むという。

 真壁は5・25横浜大会のタッグ戦で後藤と対戦した際に、キックをアゴに浴びて下顎歯槽骨を骨折。6・21大阪大会で強行復帰したばかりで、G1までの完治は困難な状況だ。

 それでも真壁は「歯はまだグラついてるよ。ただそいつがハンディとは言わせねえ。どんどん攻めて来いってんだ。こちとら年季が違うんだよ。女にアゴくらう(※ソデにされる)のもお手のもの…って、うるせえバーロー!」と豪語。41歳独身貴族の哀愁を漂わせながらも、2009年以来5年ぶり2度目のG1制覇を見据えている。

 開幕戦では因縁の後藤といきなり激突する。同じ本隊にいながら、後藤は現在、桑名工高同級生の柴田勝頼とタッグで活動中。真壁は一貫してこの2人を「ぬるま湯」と批判し続けており、横浜での負傷によって亀裂は決定的なものになっている。

 ならば横浜での借りを倍返しにするしかない。真壁は「こうなりゃアゴ砕き合戦だよ。テメーのアゴ気を付けとけよ。気を抜いてたら、初戦でテメーのG1終わっちまうからな」と物騒な予告を放った。

 くしくも後藤は昨年のG1公式戦(8・7、棚橋弘至戦)で右下顎骨を骨折し、途中棄権を余儀なくされ、約4か月の欠場に追い込まれた。真壁は遺恨清算とともに、2年連続リタイアという屈辱を味わわせることで、リベンジを果たす構えだ。

 昨年6月を最後に、1年以上もシングルのタイトル戦線に絡めていない真壁にとっても、今年は勝負のG1となる。「テレビ(バラエティー番組)での露出を見てみろ。俺様はプロレスラーとして新たな分野も開拓してる第一人者。ただ、今は戦績が伴ってねえ。このままじゃダメだと思ってるからよ」と、真夏の祭典からの逆襲を誓った。