ノア5日の有明コロシアム大会で拳王(29)の挑戦を受けるGHCジュニア王者の原田大輔(27)が、「竹刀デスマッチ」を逆要求した。

 通常の戦いになる可能性はゼロに等しい。挑戦者は森嶋猛率いる超危暴軍の切り込み隊長。凶器の竹刀をブンブン振り回してくることが予想され、クリーンファイトが信条の原田にとっては何とも厄介な相手だ。

「拳王の挑発に乗れば向こうの思うツボ。自分は自分のスタイルを貫く」と原田は拳王のラフ殺法には付き合わない決意。だが「竹刀は何本持ってきてもいい。全部受け切る自信はある」と意外にも凶器攻撃は認めるという。その理由として、竹刀に対する免疫力が誰よりも強くなったという高校時代のエピソードを明かした。

 原田は高校時代にレスリングで大阪府大会を制覇。当時の監督が常に竹刀を持った鬼軍曹で、毎日竹刀で鍛えられたという。「トレーニングは地獄で、くたばったらバシバシやられた。でもカツを入れられて『もっとやったろ』と強い気持ちになった。その時に培った気合と根性があれば、拳王の竹刀なんて痛くもない」。そう断言する原田はこの日、竹刀よりも強烈な鉄パイプを北宮光洋に持たせてマゾ特訓を敢行した。

「思いっきり打ってこい!」と胸を突き出し、乱れ打ちに耐え抜いた。「竹刀、何本打ってきても大丈夫だ」と特訓を終えた原田は涼しい表情で言い切った。