ノア7・5有明コロシアム大会で丸藤正道(34)とのV5戦に臨むGHCヘビー級王者・永田裕志(46=新日本プロレス)が27日、12年越しの「ダブルG構想」実現を誓った。

 永田はこの日、都内で公開調印式に出席。丸藤を「俺に一番アウェー感を感じさせてくれる選手」と評しつつ「だからこそ、今までになくえげつない永田裕志が見れるというもの」と不敵な笑みを浮かべた。

 文字通りノア最後のとりで・丸藤を撃破すれば、直後に控える本業の新日プロ「G1クライマックス」(7・21札幌で開幕)にもGHC王者として参戦することになる。永田は「12年目の『ダブルG構想』だね。前回は両方失敗しちゃったけど、11年たってようやくまたそのチャンスが来た」と腕をぶした。

 ネーミングセンスへの疑問はともかく「ダブルG構想」とは、2003年の夏に永田が掲げていたもの。当時小橋建太が保持していたGHC王座挑戦を見据えていた永田は「G1も取ってGHCも取る」と豪語。ところがG1制覇を逃した上、直後の同年9月に実現した小橋との王座戦にまで敗れ、結局共倒れに終わってしまった。その苦い過去を完全に払拭するのが今夏だというわけだ。

 新日プロではここ2年、G1制覇の“副賞”として翌年1・4東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証が与えられている。永田の構想通りにいけば、来年のドーム大会では史上初のGHCとIWGPダブルタイトル戦の可能性も出てくるなど、夢は無限に広がる。

「それくらい、アンチエイジングで突っ走ってやりますよ、へっへへ」と高笑いを浮かべる外敵王者。まずは丸藤を退け、ノアを完全制圧する。