W―1の極悪軍団デスペラードの総帥・河野真幸(34)が25日、新マッチメーカー就任に意欲を見せ、同団体の象徴である武藤敬司(51)にも容赦ない過酷なフル参戦を強要した。

 河野は元マッチメーカーの征矢学の復職を唱えるも、気苦労が多かった本人が「アナタ、一度やってみなさい」と意外な提案。これまで興行のことなど考えたこともなかった河野だが、珍しくヤル気をみせる。

「ケガして迷惑なKAIは後楽園も両国も出ない↓だから俺の両国の試合はない。後楽園は征矢とシングル↓俺が勝って両国からマッチメーカーをやる」という理屈だ。

 河野は7・6両国国技館大会でKAIと一騎打ち、6・27後楽園では崔領二を従えてKAI、征矢組と対戦予定。だが、KAIは左足の負傷が悪化して欠場続きだ。KAIに見切りをつけた河野は一転して、征矢との次期マッチメーカー争いに転じる構えだ。

 そして早くも3大マニフェストまで掲げる。

「俺がマッチメーカーになったら武藤敬司は全戦参加。俺は全戦欠場。マッチメーカーで忙しいからな。征矢は一日3試合。マッチメーカーの時は何度もリングに出てきたんだからOKだろ。この3つを軸にW―1を改革してやる」

 武藤は大会に来場するものの、相変わらずの満身創痍で試合はまずしない。そんな武藤を権力を盾にリングに駆り出し、自らは“武藤化”して高みの見物という考え。他人に厳しく自分に優しい河野のたくらみは実現するのか…。