元K―1戦士の天田ヒロミ(41)がプロレス本格進出を宣言した。ASUKAプロジェクトの7・30新宿フェイス大会で菊タローと一騎打ちすることが発表された。

 同プロジェクトはWNCから独立した篠瀬三十七が3月に旗揚げしたインディ団体。天田はフリーだが、主戦場としているIGF以外のプロレス団体に参戦した経験がなく、初の“他団体進出”。ゲーム仲間の篠瀬からの参戦オファーに二つ返事で快諾した。

 天田は直前のIGF7・13福岡国際センター大会ではジェロム・レ・バンナと組み、小川直也、ミノワマン組と対戦。「誰が相手でも叩きのめすだけです」と闘志満々の天田に対し、篠瀬が用意した相手は暴走王とは対極の位置にいる爆笑王・菊タローだった…。

 それでも天田は「自分はキックボクサーなんでグローブは着けさせてもらう。ただ自分もコミカルな動きをしなきゃいけないかも。しっかり勉強していく」と意外にもノリノリ。さらには「小川さんと一緒にやって会場全体が沸いて、キックとは違う鳥肌が立った。もう一度、達成感をプロレスで味わいたい。(IGF以外にも)どんどん出ていきたい」とこれを機に、プロレスに本腰を入れる決意まで明かした。

 すでにプロレスラー仕様の肉体改造にも取り組んでおり、柔道も習って受け身をマスター中。9月にはキックの試合も控えているが、天田は「キックとプロレスを両立していく」と二刀流を極めることを誓った。