7月6日のW―1東京・両国国技館大会でゼロワンの世界ヘビー級王者・佐藤耕平(36)と一騎打ちする船木誠勝(45)が22日、タイトル戦への変更を訴えた。

「両国の時点で持ってるんであれば、かけてもらいましょう。彼の言った言葉を(間違いだと)分からせる。武藤さんに行けるワケないでしょ? 自分に負けたらベルトは渡してもらいます」

 孤高のサムライが久しぶりにキラーモードへ突入した。発端は耕平の挑発だ。耕平は「ハゲ以外に誰がいるんだ?」とW―1の象徴・武藤敬司(51)を除く選手を戦力外扱いにした。武藤の右腕として最前線に立つ船木には侮辱以外の何ものでもない。

 トップ同士のシングル対決はお互いの団体の威信をかけた対抗戦となる。ならば耕平はゼロワンの至宝をかけるのが筋。ベルトを奪い取り、侮辱発言の落とし前をつけさせる覚悟だ。

 この日の福岡・博多大会では6人タッグ戦に出場。試合後も負傷中のKAIに集団暴行を加えた河野真幸らデスペラード軍にイスを投げつけ、早くも鬼の一面を見せた。「武藤さんが将棋で言う王将なら、自分は角になる。俺を飛び越えて武藤さんのところには行かせないですよ。そこに行くまでに倒すべき相手がいる」。W―1の門番が大一番で耕平を返り討ちにする。